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花粉症

 花粉症は、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜のうち、花粉が原因となって起こる場合の通称で、正式の病名ではありません。 花粉症の四大症状は、「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」、「目の痒み」です。これらの症状は、花粉が鼻や目の粘膜に付いた時に、それを異物と認識して排除するために起きるアレルギー反応です。くしゃみや鼻水や涙で洗い流そうとするのです。
花粉症患者は、年々増えてきています。現在の日本人の有病率は、およそ10人に1人で、若年齢化かつ高年齢化の傾向にあると言われています。
余談ですが、花粉症になるのは人間だけではありません。日光のサルの花粉症は随分前に確認されましたし、最近ではイヌでの発症も確認されています。

花粉症を起こす植物は50種類以上もある!

日本での疫学調査では、全人口のおよそ10%が花粉症患者とのことですが、その原因となる花粉は国内で50種類以上も知られていて、地域ごとに特徴があります。例えば、北海道にはスギ花粉症はありませんが、代わりにシラカバ花粉症があります。しかし、一番多いのはやはりスギ花粉症で、約80%を占めているそうです。
花粉症の主体であるアレルギー性鼻炎ですが、厚生省アレルギー総合研究花粉症班が1992〜4年の3年間に調査した、北海道と沖縄を除く全国11施設の報告によると、原因と確認されたアレルゲンで一番多かったのはスギ花粉で、66.9%の陽性率。2位はダニで57.4%。花粉の2位(総合3位)はカモガヤ(イネ科)で27.0%、次がブタクサ(キク科)です。
季節で言えば、2〜4月がスギ、少しずれてヒノキ、マツなど。4〜7月がカモガヤ、ホソムギ(イネ科)など。8〜10月にブタクサ、ヨモギ(キク科)…、と1年中続きます。

花粉症は今、何故増えているのでしょうか?

花粉は昔からたくさん飛んでいる筈なのに、何故近年多くなってきているのでしょうか?
その鍵を握っているのが、最近、石原都知事がペットボトルに入れたものを手にして話題になった黒い粉、ディーゼル排気物質(DEP)です。DEPをはじめとする大気汚染物質は、花粉とともに鼻の粘膜に付着するとアレルギー反応を手助け、炎症を起こしやすくするというのです。因みに、東京都では有病率が19.4%と全国平均よりも高く、特に年齢別では30〜44歳が34.0%と全国で最も高い有病率だそうです(東京都花粉症対策検討委員会、平成8年度実態調査より)。
その他の原因として、近年ヒトが回虫など寄生虫に感染することが殆どなくなったこととの関連も言われています。DEPと寄生虫感染はともに、アレルギー反応の中の物質、IgE抗体に関与していることが確認されています。

(注)IgE:immunoglobulin E 免疫グロブリンE

治療法は?

治療の前に、まずカビや食べ物など花粉以外の原因が関係していないか、また何の花粉が原因かを検査で確認すること。原因となる花粉が判ったら、その花粉との接触を避けることが第一。つまり、飛散情報に注意して、外出時は帽子をかぶり、マスクやメガネを着用すること。帰宅時には、玄関で衣服に付いた花粉や埃を払い室内に持ち込まない。布団や洗濯物は、取り込む前によく叩いたり、払ったりしましょう!
それでも、辛い時はアレルギー性鼻炎・結膜炎の治療薬を服用します。今は眠気の少ない抗アレルギー剤も開発されていますし、点眼薬や点鼻薬、漢方薬など多くの選択肢があります。医師または薬剤師に相談し、自分に合った薬を使用しましょう。
生活面では…。ストレスは免疫力を低下させ、自律神経の働きを乱し、アレルギー症状を重くさせます。ストレス解消に心掛け、風邪など引かないように注意して下さい。
鬼が笑う先の話ですが、次シーズンの症状を軽くするポイントは、飛散する少し前から薬を服用することです。



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